彼のシュシュと消せない夏

出版社からのコメント

今年の夏もとても暑く、あの頃と同じように、１０代の過去の忘れられない記憶を呼び起こすような炎天下の夏だ。３年前、負傷した少年が道端で意識を失ったところ、ヤン氏が少年を別荘に連れて帰り、着替えと傷の手当てをした。一見温かそうな気遣いと仕草に、少年は警戒心を失い、誰も気にかけてくれない自分の哀れな境遇を訴えたが、彼は自分が一歩一歩罠に向かって歩いていることに気づかなかった。「俺が愛してあげる。」　この日から少年の別荘での牢獄生活は始まった。主人公…ネグレクト家庭に育った少年。高校生の夏、言に監禁されレイプされる。ヤクザに助けられ逃げ出したあと、まじめになり宅配会社で働くように。言先生…毒親のもとで子どもの頃から売春させられていた。自分の代わりに死んだ妹の形見のシュシュを大事にしている。主人公に自分を重ね、ひどい目に遭わせる。主人公が逃げた２週間後に自殺する。黒道…言の知り合いのヤクザ。言の親を殺し、言を自由にした。言とは１０年間、関係を持っている。言が自殺した後、自分が言を思っていたことに気づく【著者プロフィール】ＴａａＲＯＸ５２万フォロワーインスタ７８万フォロワーＸなどで創作活動をしていたところ、人気が出て商業作家に。ＢＬ作品だけでなく、百合作品も執筆するなど、幅広い作風が特徴。ストーリー性のある重厚感ある切り口に定評がある。